【映画版】『キネマの神様』いい時代だなあとしみじみ

こんにちは! 物語屋のひっひーです。今回は原田マハさんの小説を原作に映画化された『キネマの神様』について書こうと思います。

『キネマの神様』は元々志村けんさんが主演を務める予定だったのですが、撮影中に新型コロナウィルスの感染で急逝され、沢田研二さんが代役を務められたことでも注目を集めました。

個人的に、映画を観ていて「かなり志村さんに寄せたお芝居をしてはるなあ」と感じました。それがまた、二人の絆が感じられたようでよかったのですが、とにかくこの映画は演者のお芝居がとてもいいんです。

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あらすじ

アルコールとギャンブルに依存する郷ちゃんは家族に迷惑を掛けながらも現実逃避のために借金を重ね、ギャンブルに金を投じます。負けては酒、負けては酒。娘には半ば見放され、しかしどうすることもできず、「老害」同然の暮らしを送っています。

ですがそんな郷ちゃんにも、五十年前には情熱を注いだ夢がありました。それは、、、

映画監督になること

でした。

若かりし郷ちゃんは映画製作に携わり、現場で経験を積み、いつしか自分で撮影した映画を銀幕に上映するという夢を追っていたのです。

そうしたかつての情熱は現在の郷ちゃんには見られません。

ですが娘からギャンブル依存症の治療の一環で、かつて好きだった映画を観て時間を過ごすことを強いられます。郷ちゃんは親友の経営している昔ながらの映画館「テアトル銀幕」に行き、家族に禁じられている酒を冷蔵庫から持ち出し、客席で映画を観ながら飲んでいます。

上映されている映画は『花筏』。

北川景子さん演じる桂園子という女優が主演の映画で、その助監督として郷ちゃんはカチンコを打っていました。

「桂園子の瞳にカチンコ打つ俺が映ってるんだよ」という一言で若かりし頃の郷ちゃんのストーリーへと入っていきます。若かりし郷ちゃんは菅田将暉さんです。

映画監督の夢を見て映画業界で働く郷ちゃん。親友、桂園子、後に結婚する淑子ちゃんを中心としたストーリーは熱気があって、でも甘酸っぱい青春の香りも漂っていて、濃密です。

親友と夢を語り合いながら、恋愛ではぶつかってしまう郷ちゃん。

やがて初めての監督作品を手掛けることになりますが、郷ちゃんの思うような作品にはできずお蔵入りに……。

それから五十年が経ち、郷ちゃんの孫が押し入れの奥に残っていた郷ちゃんが撮影する予定だった映画の脚本「キネマの神様」を見つけ、内容を見て面白いと言います。

そして孫の一言がきっかけで、祖父と孫は脚本の新人賞を目指し、「キネマの神様」を現代風に作り直し、夢に挑戦していくのです!

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汗と煤の美しい時代

五十年前といえば、今とは違って日本がイケイケだった時代ですよね。映画界でも、黒澤明を中心に数々のスターがおり、まさに夢に溢れた世界。

映画の撮影中の郷ちゃんの働きぶり、光る汗、衣服につく煤や砂埃、そのすべてが魅力的に映るという不思議な感覚が湧き起って来ました。

なぜだろうと考えてみると、若者が皆夢を追っているからだと思い至ったのです。それは仕事でも私生活でも、です。

稼ぎがどうとか、将来がどうとか、そんなことを郷ちゃんは考えていないのです。映画監督になるという夢と、目の前の一日一日を全力で生きることしか考えていません。

それができるのは、やはり日本の国力が強かった時代だからです。今の時代、夢を追う人ももちろんいますし、僕自身も夢を追っていますが、郷ちゃんほど愚直にはいられないというのが現状です。

それは今という時代に少なからず不安を感じているからであり、成功したからといって幸せになれるのかという想いがあるからです。

ですが郷ちゃんが夢を追っていた時代は不安などなく、その表情を見るからに好景気。夢の先にはロマンが待っているんだと思わされます。

その活力が今の日本には失われているなとしみじみ……。

本当に、いい時代だなあ、こんな時代が日本に本当にあったのかあ、と思わず考えてしまいました。

そして感動のラスト。これはぜひ映画本編を見ていただきたいと思っています!

おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今日は簡単な映画の紹介となりましたが、興味を持っていただければと思います。

映画を観て、もちろん面白かったのですが、終始「いい時代だなあ」という感情だけで、それを何とか紹介できればと思ったので簡単な記事になってしまいましたが、観て頂ければ僕の気持ちも理解してもらえるのではないでしょうか。

ぜひ、鑑賞していただいて、日本にもこんな時代があったんだなあと感じてください。

そして僕と同じように、いい時代だなあとしみじみしてみてください!(笑)

映画版と原作は大きく異なるようなので、「二つの作品」を見比べてみるのも面白いかもしれませんね!

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